「キャノンFL200mmF3.5」② [ジャンク]

「キャノンFL200mmF3.5」を早速分解整備してみる。

ジャンクで買って来たレンズを分解する前に全体を一度綺麗に磨いておく。外部を磨きレンズのカビやら傷がどの位置に有るかを特定する為だ。店頭では軽い確認だけしか出来ないので最初に必要な作業となる。ジャンクレンズに珍しく前玉郡には比較的綺麗で分解の必要はなさそうだが、後玉郡には少々カビが確認できる。

キャノン純正のこの手のレンズは後玉が鏡胴(きょうどう)内部奥にあり清掃するのが大変だったりする。尚且つ分解ともなると慎重に作業していかないと取り返しの付かない傷を付けてしまう可能性が有る。後玉部をジックリ観察してみると専用の「カニ目」でなくラジオペンチで分解が出来そうな形状となっているので、早速ラジペンを使い分解を始める。
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レンズのマウント部を分解したのち、ラジペンでレンズのネジを外す事に成功。このネジを外すと何やら鏡胴後部が外れる様で何となく分解できた。後玉部に直接工具が掛けられるのでとても楽になった。鏡胴後部が外れた時に動かなかった絞りアームが正常動作するように成り絞羽が見えるようになった。単に絞りレバーが外れていた様だ。
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最後部レンズ郡は軽くねじ込まれているだけで簡単に外れる。絞り羽は大分汚れているが油が付着してないのでそのまま使っても問題ないだろう。最後部レンズ郡も簡単に組み立てられて軽く分解できた。中性洗剤でカビを除去し無水アルコールで清掃したのちブロアでホコリを払い組み立てる。45年前に出来たジャンクレンズなので流石に傷・カビらしき跡は残る。まあ500円だしな~(苦笑)
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レンズの清掃が終われば組み立てる。絞りの動作確認をした後、各部を組み立てて無事終了。現在の電子式レンズでは絶対に出来ない機械式レンズのパズルの様な面白さがココにある。
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当時のFD・FLレンズの200mmにはF2.8も存在しており「F3.5」のレンズは(その後F4になる)は一段下の明るさなのだが、外見は意外とレンズが大きくカッコ良くファインダーも明るくボケも綺麗だったりする。

早速試写してみたいトコロだがそこはフイルムカメラの不便なトコロ!何れ紹介したいと思う(笑)
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